[2014年11月17日]

浮寝鳥また波が来て夜となる

寺山修司(1935〜83)

浮寝鳥(うきねどり)が冬の季語。水鳥、浮鳥も同意の季語です。
去年は、寺山修司が亡くなって30周年。各地で様々な催しが行われましたね。戦後の一時代に「前衛の旗手」として多くのファンを得ていました。
浮寝鳥は、水上で暮らす鳥のことで、秋から冬にかけて日本に渡って来る鴨、雁、鴛鴦などが該当します。また。時にはいつもいる家鴨なども含まれます。水鳥の羽毛は密で、脂肪が多く羽の表面について防水、防寒に便利です。浮寝鳥は、翼の中に首を入れて、昼間も水の上で寝ている鳥を言います。
水鳥にとっては、波の上に浮いているのですから、波が来るのは当たり前のこと。そこに「夜となる」を入れることにより句が締まってきましたね。歌謡曲の一節のように伝わってきます。このころその日その日の出来心で、あちこちを彷徨っていた作者の心境が重なってきます。
この句は、1986(昭和61)年刊行の「寺山修司全句集」に所収されています。
作者てらやま・しゅうじの紹介は、2005年5月6日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・日米野球は3勝1敗になりました。藤浪投手の球は計測器で157キロ出ていても軽いという印象があります。これではメジャーに通用しませんね。

投稿者 m-staff : 2014年11月17日 09:33

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