[2014年11月24日]

文字の上意味の上をば冬の蠅

中村草田男(1901〜83)

冬の蠅が冬の季語。寒蝿(かんばえ)、凍蝿(いてばえ)も同意の季語です。
冬になったのに生き残っている蝿で、暖かい日向に出てきたりします。私のところでもそれらしいのが一匹いて、自由にさせています。そのうちくたばることでしょうね。
この句は、作者が暖かい場所を選んでの読書をしている場面でしょうか。生き残った蝿がその本のページの上を歩いています。動きは鋭くなくて文字からも文字へ、その言葉がつづる意味の上を歩いています。もちろん、蝿には文字も意味もありません。ただそこに止まった物です。それを作者は、「文字の上意味の上をば」と勝手に感じ取っています。そこに不思議な面白さが生まれていますね。
作者なかむら・くさたおの紹介は、2005年1月23日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・白鵬が32度目の優勝。白鵬の前に道はなく、白鵬の後ろに道は出来てゆきます。前人未到の世界へ一歩一歩歩んでください。おめでとう。

投稿者 m-staff : 2014年11月24日 09:31

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