[2014年11月26日]

落葉落ちかさなりて雨雨をうつ

加藤暁台(1732〜92)

落葉が冬の季語。落葉(らくよう)、落葉風、落葉雨、落葉時雨、落葉掻、落葉籠、落葉掃く、落葉時も同意の季語です。
横須賀市西公園の桜の木は30本ほどありますが、もうほとんど散り終りましたね。裸の木と言った状態です。
木々の葉も地上に散り敷き、かつ川の水面を彩り、冬の深まりとともに、やがては消えてゆきます。枝を離れて散ってゆく葉も、すでに落ちた葉も落葉と言います。短い間にことごとく葉を落とすものやゆっくりと時間をかけて散ってゆくものなど各々の木によって違いがあります。落葉が次々の落ち、雨が音を立てて通りすぎてゆきます。平凡な風景ですが、よく情景を表しています。リズムは軽やかで調べは快く響きます。「雨(あめ)雨(あめ)を打つ」が秀逸ですね。
作者かとう・きょうたいの紹介は、2009年10月11日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・800頁になんなんとするメイナード・ソロモンの大作「モーツアルト」(新書館、1999年刊)を読み終わりました。実によく調べて書いています。35歳の生涯を終えるまでに626曲の作曲、どれだけ稼いだか、父との確執、その当時のヨーロッパの社会情勢、人間としての成長と没落を見事な筆力で展開しています。モーツアルト好きにはこたえられない好著。一読を薦めます。

投稿者 m-staff : 2014年11月26日 09:14

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