[2014年11月28日]

さよちどり加茂川越ゆる貸蒲団

上田無腸(1734〜1809)

さよちどり(小夜千鳥)が冬の季語。千鳥、磯千鳥、浜千鳥、浦千鳥、島千鳥、群千鳥、遠千鳥、夕千鳥、夕波千鳥、月夜千鳥など同意の季語です。
水辺に棲む千鳥は、私の住んでいるところではよく見かける鳥ですね。
夜中に鳴く千鳥を「さよちどり」と言います。哀調の鳴き声は昔から妻を恋うと言われています。古くから和歌に詠まれて優雅な響きがあります。千鳥はそれにしてもせわしない鳥ですね。
この句の作られた場所は、京都の四条大橋あたりでしょうか。その橋の上に貸蒲団をかついだ男が通っています。急な泊り客でもあったのでしょうね。東に渡れば祇園が近く、遊びが過ぎて帰れなくなった客まで想像させてくれる句になっています。
作者うえだ・むちょうは、大阪曾根崎の生れ、国学者で読本作者。「雨月物語」で知られる上田秋成(うえだあきなり)。青年期に遊蕩もありましたが、医業を習得し開業。俳諧は余技ですが、蕪村一派と交わりました。俳号の無腸は、蟹の異名で、自分の外剛内柔の性質に因んでつけたと言われています。世の中をすねたところもあって、不平不満を記述した「癇癖談(くせものがたり)」が知られています。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・車のエアバッグは、普段使うことない器具ですが、まさかのときに死傷しては何の意味もありません。もう一度作り直しですね。問題は全世界に拡散しています。

投稿者 m-staff : 2014年11月28日 09:25

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