[2014年11月29日]

虫の卵育ててゐたる冬の芝

長谷川かな女(1887〜1969)

冬の芝が冬の季語。
冬の芝は、枯れた状態です。芝には、「のしば」と「こうらいしば」がありますが、寒冷地に強い「のしば」のほうが白茶けた枯れ色になるのが早く、わが国でも「こうらいしば」を張った庭が増えていますね。
冬枯れのきつね色をした芝生の眺めがいいものです。特に冬の日差しを集めた枯れた芝には暖かさと安らぎがあります。横浜市西公園の野球場の天然芝も枯れて味わいが出てきました。
この句は、冬の芝の何気ない思いを写して、普段見えないところで生きている虫の生命力を取り上げて好感が持てます。
この句は、1939(昭和14)年刊行の句集「雨月」に所収されています。
作者はせがわ・かなじょの紹介は、2005年7月30日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうたⅠ」、岩波新書、1994年刊)
・NHK朝ドラ「マッサン」のエリー役のシャロン・ケイト・フォックスが良いですね。「日本人の心を持ったスコットランド人」を熱演しています。羽原大介の脚本が良く書けていますね。

投稿者 m-staff : 2014年11月29日 09:55

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