[2014年12月07日]

晩年や一風景の枯れ透きて

三谷 昭(1911〜78)

枯れ透くが冬の季語。
この句の場合には、目の前に広がる「枯野」を限った「一風景」として、作者自身の思いを重ね合わせて詠んでいます。また、「晩年や」には、人生の悲哀が漂ってきます。切れ字の「や」には様々な思いが込められているようですね
私達日本人は、四季の移り変わりを客観的に見るだけではなく、そこに自らをうつしこんで同化し、自然の一部として見ることを望んできたように思います。年を経るほどにその思いは強くなってきます。まことに、
「晩年や」と「枯れ透きた風景」はよく呼応しますね。
今日は、大雪(たいせつ)。24節気のひとつ。高い山ではもう積雪になっています。徳島では雪で人が亡くなったりしていますね。
作者みたに・あきらの紹介は、2007年3月29日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・街へ出るとマスクをした人と厚着で身体が真ん丸になったような人がうごめいていると言う印象でした。調布の電気通信大学の構内は、たくさんの銀杏落葉が風に舞っていました。

投稿者 m-staff : 2014年12月07日 09:16

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