[2014年12月22日]

山国の虚空日わたる冬至かな

飯田蛇笏(1885〜1962)

冬至が冬の季語。冬至南瓜、冬至餅、一陽来復も同意の季語です。
冬至は、お日様が空に出ている時間が最も短い日を言います。24節気のひとつであり、しかも、24節気全体の起点でした。冬(立冬から立春の前日までの3か月間の真ん中)に当たり、寒さが厳しくなるのはこの日を過ぎてからですね。冬至は、最も太陽が衰える日であると同時に、衰えた太陽が復活に転じる日でもあることから、新たな1年の誕生を祝う行事が行なわれてきました。
この句は、甲州の山国の南の空を渡る冬の小さな太陽を詠っています。
「虚空」という表現に魅かれますね。これは何もない空間、空を言います。そのような気分が横溢した山国の冬至です。
作者いいだ・だこつの紹介は、2005年6月23日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2014年12月22日 17:04

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