[2014年12月30日]

強情を以て今年を終るなり

藤田湘子(1926〜2005)

今年を終るが冬の季語。年送るも同意の季語です。
まったくもって俳句と言うのは不思議な詩の形をしていますね。この句が述べている趣旨は、言葉の上ではあっという間に過ぎ去ってゆくようなものかもしれませんが、しかしながらいったん句の形をとるとそれはしっかりと言葉と形式の中に根付き、「強情」が確然としてくるから不思議です。「強情」にそれを詠んだ作者はもとより、それを感じた読者がそれぞれの自身の心のうちに深く沈殿してゆきます。
この句は、1986(昭和61)年刊行の句集「去来の花」に所収されています。この時期には次の句を発表しています。
戦争が過ぎ凩が過ぎにけり  湘子
嫌いなものを2つ並べています。ただそれだけで多くを訴えていますね。
作者ふじた・しょうしの紹介は、2005年4月22日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、岩波新書、1987年刊)
・今日は買い出し。いわゆる年用意。お酒とかもち米とかその他もろもろ。

投稿者 m-staff : 2014年12月30日 09:23

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