[2015年01月25日]

紙一重水の一重と漉きあがる    

中原道夫

紙漉きあがるが冬の季語。紙漉、寒漉、紙干場、紙漉女(かみすきめ)、楮晒(こうぞさら)す、楮蒸す、三椏(みつまた)蒸すも同意の季語です。
紙漉は、かつては清流が近くにある農家の冬の副業でしたが、今ではそれを専業とすることが多く、時期的には年中行われるようになりました。しかしながら、寒の水で漉いた紙は、寒漉と呼ばれて上質で虫が入らないとされていて冬の間に漉くことが良いとされています。美しい和紙には、独特のつよさやねばり、趣があって、手作業でつくり出す価値は十分にありますね。尊重すべき日本の工芸に一つです。
この句は、「一重」に重きが置かれています。紙と水の織りなす不思議の世界です。紙をすいていて同じ紙が一枚もないという手作業の極意がそれを物語っていますね。
作者なかはら・みちおの紹介は、2007年6月14日を参照。
(出典:宇多喜代子他編「日本の歳時記」小学館、2012年刊)
・「イスラム国」に拘束された2人の内、1人が殺害されました。まことに心が痛む事件です。あと一人の解放にまだまだ予断が許しません。何しろ話が分かる相手ではありません。辛抱強く交渉するしかありません。今日は富士山が綺麗に見えます。

投稿者 m-staff : 2015年01月25日 09:41

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