[2015年02月03日]

欲といふ鬼が豆打世也けり

高桑闌更(1726〜98)

豆打(まめうち)が冬の季語。豆撒、年の豆、福の豆、年男、福は内、鬼は外も同意の季語です。
豆打は、2月3日、節分の夜に神社仏閣、一般家庭で行う追儺(ついな)の豆撒きを言います。毎度、福は内、鬼は外と大きな声で連呼しながら鬼を追い払います。豆をまく役目は、その年の干支に当たる人が勤めます。これを年男と呼びますが、一般家庭では干支に関係が無く、大人でも子供でも豆をまきます。この夜は、実際の年の数よりも一つ多く豆を食べる風習がありますね。
この句は、江戸中期に活躍した俳人の作。一見して主客転倒していることがわかります。鬼は人間生活を脅かす想像上の怪物。変幻自在なのが特色です。本来は追われるべき当人が豆を打つとはどうしたことでしょう。追われるのは一般庶民です。昔から悪い奴ほどよく眠ると言いますね。
作者たかくわ・らんこうの紹介は、2005年12月9日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・明日が立春と言うのに、北海道の知床では猛吹雪でホワイトアウト。横須賀は晴れで北風が冷めたく、まだまだ春は遠いですね。

投稿者 m-staff : 2015年02月03日 09:24

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