[2015年02月18日]

せりせりと薄氷杖のなすままに

山口誓子(1901〜94)

薄氷(うすらい)が春の季語。薄氷(うすごおり)、春の氷も同意の季語です。
春めいてきて、ふと寒気が戻って、もう氷も張ることが無いだろうと思っていると、寒さがぶり返してきます。水たまりや池、田んぼなどに、風が吹けば揺れ動くような薄い氷の張ることがありますね。池や沼ではそのような薄氷の下に水草の柔らかい緑が見えることがあります。
この句の情景は、春寒い朝に、杖を引いて散歩に出て、道端か田んぼの水たまりに薄い氷が張っています。何気なく杖を入れると、氷は割れて杖のなすままに、せりせりとかすかな音を立てて動きます。「せりせり」という音は、一方で作者を頼りなくむなしい気持ちをさせているようですね。この句は「薄氷」という季語の代表的な作品なっています。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・気象庁から昨日の三陸沖の地震は、2011年3月11日の東日本大震災の余震と言われても、何だかぴんときません。地震予知は、たかだか大震災の余震と言うしか現在の科学では証明できないのですかね。

投稿者 m-staff : 2015年02月18日 09:32

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