[2015年02月23日]

声散つて春一番の雀たち

清水基吉(1918〜2008)

春一番が春の季語。春一、春二番、春三番も同意の季語です。
春一番は、2月の中旬から下旬、3月の上旬ごろに、その年始めて吹く強い風のことです。もとからは、長崎県対馬や壱岐の島の漁師たちが使っていた生活用語の言葉で、戦後になって新聞や放送などで広められて、気象用語となり定着しました。
春一番は、大陸から日本海へ入って来た発達した低気圧に、南の暖気が流れ込んで吹くもので、この風が残雪の多い地方に雪崩や雪解けの洪水をもたらしたりしますね。この風の後に大陸の寒波が入り込んで冴え返る時もあります。
この句は、太平洋側で作った句でしょうか。あまりの風の強さに雀たちの声も切れ切れに聞こえると詠っています。
作者しみず・もとよしの紹介は、2006年6月10日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・西日本では22日に「春一番」が吹きました。関東でもそろそろ来るものと思われます。この風が吹くと鬱陶しい花粉の季節になります。

投稿者 m-staff : 2015年02月23日 09:27

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5091