[2015年03月06日]

けいちつや負児の頸のねぢり垂れ

原 コウ子(1896〜1988)

けいちつ(啓蟄)が春の季語。
今日は、啓蟄(けいちつ)。24節気のひとつ。啓はひらく、蟄は巣ごもりのこと。土の中に冬眠をしていた虫が、このころになると冬眠から覚めて、地上に姿を現し始めます。この季節の様子や地虫そのものを指す季語ですね。
啓蟄をさらに具体的に表す言葉に、地虫穴を出づ、蛇穴を出づ、蜥蜴穴を出づ、蟻穴を出づ、などがあります。また、鷹化して鳩になる、と言うのもこの例にならっています。このころに鳴る雷を、虫出しの雷とも言いますね。
この句では、母に背負われた幼児を具体的に詠んでいます。啓蟄のころは農作業も忙しくなり、児を背負う母親も一日中田畑で働きます。母の動きに合わせて負児(おいご)の動きもそれに合わせて垂れてゆきます。その頸(くび)がねじれた形で熟睡していますよ。
作者はら・こうこの紹介は、2005年11月5日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・東京・千駄ヶ谷の国立競技場の解体作業が始まりましたね。恐竜のような重機が一斉に何台も並んで壊している姿は壮観です。2020年の五輪の前に2019年W杯ラグビーの会場が予定されているようです。無事故を祈ります。

投稿者 m-staff : 2015年03月06日 09:48

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