[2015年03月07日]

紅梅や枝枝は空を奪ひあひ

鷹羽狩行

紅梅が春の季語。薄紅梅、未開紅も同意の季語です。
近くの散歩道の白梅が散りはじめましたが、それに代わって紅梅が咲きはじめました。
紅梅には、一重咲き、八重咲きがあり、八重咲きでは花が大きくて、蕾の時から紅い色をしているものを「未開紅(みかいこう)」と呼んでいます。それは、豊後梅の系統で、蕾はたくさんつきますが、開花するのは30パーセント程度です。一般に開花の時期は白梅よりもやや遅く、中には白梅よりも早咲きのものもあり、2月初めには開花しています。
この句の「紅梅」は、新しいそれまで感じなかった広がりを示していますね。「枝枝は空を奪ひあひ」という表現は、その物自体に勢いと動きがあり、それが逆に紅梅の力強さを助長しています。また、空の蒼さが一層深い色合いを見せています。
この句は、1977(昭和52)刊行の「月歩抄」に所収されています。
作者たかは・しゅぎょうの紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、岩波新書、1987年刊)
・せっかく紅梅が咲きはじめましたが、今日は強い風が冷たく吹いています。春は名のみの風の寒さよ、と言った天気と心境ですね。

投稿者 m-staff : 2015年03月07日 10:05

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