[2015年03月11日]

十字路は羅針のごとし春を指す

栗生純夫(1904〜61)

春を指すが春の季語。
今日で東日本大震災から4周年。2011年9月に中央公論新社から刊行された行動する作家・池澤夏樹著、鷲尾和彦写真の「春を恨んだりはしない―震災をめぐって考えたこと」を読みました。
池澤は、原発の危険については「楽しい終末」、自然と人間の関係については「母なる自然のおっぱい」、ボランティアについては「タマリンドの木」、天災に関しては「真昼のプリニウス」、風力発電のことなら「すばらしい新世界」、そして続篇の「光の指で触れよ」などがあります。
未来を考えることが無意味になることはありません。誰も悲しみを乗り越えて前に進むしかありませんね。
この句の羅針(らしん)とは、磁石の針のこと、すなわち磁針。磁場の方向を測るのに用います。水平に自由に回転できるように中央部を支え南北を指すのが特性。十字路がこれと同じなら、メインの道路は南北に伸びています。なお、この時期は残雪があり、解けて来るのは南の方からで春はその先にあり、誘導されるように道も南を指して伸びるのでしょう。
作者くりゅう・すみおの紹介は、2008年2月11日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・北日本や北海道で猛吹雪、台風並みの低気圧がオホーツク海にへばりついています。被害の無いように祈ります。

投稿者 m-staff : 2015年03月11日 09:05

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