[2015年03月18日]

桃つぼむ幼稚園まで附き添ひし

室生犀星(1889〜1962)

桃つぼむが春の季語。桃の花、白桃、緋桃も同意の季語です。
桃は、バラ科の落葉中木。中国が原産地。日本には古くから渡来していて栽培されていました。高さは5〜6メートル。3月の終わりから4月になると、葉の出る前に花を咲かせます。果実を食する桃と、花を楽しむ花桃に大別されます。採果用の品種は桃色の花が咲きますが、花桃には濃紅、濃紫、白などの種類があります。桃は漢名で、花や実を多くつけることから木偏に兆の字をあてたと言われていますね。
この句の「桃つぼむ」は、暖かい陽気の中で桃が蕾になる、蕾を持つことを言います。作者がお嬢さんと通園しながら会話しているうちに幼稚園に着いてしまったと、ただそれだけのことですが、心温まる風景を詠っていますね。
今日から彼岸入り。24日の彼岸明けまで春の彼岸。
作者むろう・さいせいの紹介は、2005年6月20日を参照。
(出典:関森勝夫著「文人たちの句境」、中公新書、1991年刊)
・昨晩は、就寝している間に鼻づまりで目を覚ましました。スギ花粉は今が一番飛んでいるようです。雨の日は穏やかですが、晴れて風のある時は鼻がぐずぐず言って大変です。白梅が散って辛夷が咲きはじめました。

投稿者 m-staff : 2015年03月18日 09:58

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