[2015年03月26日]

雪柳ふぶくごとくに今や咳く

石田波郷(1913〜69)

雪柳が春の季語。小米花(こごめばな)、噴雪花(ふんせつか)も同意の季語です。
散歩をしているとその一角だけ雪が積もったように咲いているのが雪柳。バラ科の落葉低木。高さは1〜2メートルほど。山の渓谷や岩の上に自生しますが、庭や公園などに植えられていますね。今頃になると、葉と同時に雪のような小花をたくさんつけます。柳に似た細くしなやかに伸びた枝に小さな五弁花を雪が降り積もったように咲く姿はとても美しく見えます。晩春になると花を散らす様子は吹雪のようで、漢名の噴雪花そのような光景からつけられました。
この句は、結核で伏せていて咳で苦しんでいる作者の姿と、雪柳が吹雪のように咲いている情景が浮かんできます。苦しみの上に到達した世界です。咳は「せ」くと読みます。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・甲子園の高校野球を見ていると、このスポーツはつくづく守りが大切で、まずはそこから始まることを実感しますね。いくら打線が強力でも、守りがしっかりしていないと勝つことはできません。

投稿者 m-staff : 2015年03月26日 09:31

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