[2015年03月28日]

春眠し昭和一桁ことに眠し

大牧 広

春眠しが春の季語。春眠、春睡、春の眠りなども同意の季語です。
春の夜は、心地よく、夜の明けるのも知らずに眠りについています。深い眠りに疲れも癒されていますが、そのまま寝床にいて、小鳥の囀りを聴いている気分は最高ですね。
この句の「昭和一桁(ひとけた)」とは、1926(昭和元)年から1934(昭和9)年を指しています。今では89歳から81歳ですから、これをひとくくりにして同世代としてみれば感慨深いものがあります。この人たちの多くは、1931(昭和6)年から1949(昭和24)年にかけて、いわば戦時下に少年時代を過ごしています。
作者も1931年生まれですから昭和一桁世代で、少年期を飢えと焼夷弾の降る中で生きてきました。そしてそのあとの長き平和を迎えて、「眠し」という言葉で精いっぱい痛烈に言葉に置き換えていますね。
作者おおまき・ひろしの紹介は、2009年5月2日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・NHKの朝ドラ「マッサン」最終回。初の外人主役で大成功。地域活性化ドラマは高視聴率で終了。余市が観光客でにぎわい、ウイスキーの売れ行き好調。今後の展開が楽しみですね。

投稿者 m-staff : 2015年03月28日 09:03

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