[2015年04月04日]

たそがれてあふれてしだれざくらかな

黒田杏子

しだれざくら(枝垂桜)が春の季語。糸桜、しだり桜、枝垂彼岸、紅枝垂も同意の季語です。
別名糸桜とも言われて、江戸彼岸から生まれた園芸品種で、花は一重の淡紅色、花期は3月の終わりから4月にかけて咲きます。高さが20メートルになって見事です。姿が美しいので、古くから社寺や庭園に植えられていて、京都祇園のものが有名ですが、平安神宮の紅枝垂れもよく知られています。京都に名木が多く、郷土の花にもなっています。
この句は、すべて平仮名です。それにより、黄昏時の枝垂桜の優美な姿を彷彿させてくれます。桜は人々に様々な思いをもたらせてくれる本当に不思議な花ですね。
作者くろだ・ももこの紹介は、2005年6月1日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・横須賀は雨で強い風が吹いています。それにより満開の桜が散り始めています。昔の人ならずとも、パッと咲いてパッと散る桜の一生にはかなさを感じますね。

投稿者 m-staff : 2015年04月04日 09:52

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