[2015年04月12日]

一日物云はず蝶の影さす

尾崎放哉(1885〜1926)

蝶が春の季語。蝶々、白蝶、初蝶、黄蝶、胡蝶、紋白蝶、山蝶なども同意の季語です。
春になると黄色い蝶、白い蝶が舞っています。蝶は厳しい真冬を除けば1年中見ることが出来ますが、その姿の美しいのは春になってから花から花へ飛び交う姿ですね。
作者は、東大を出て生命保険会社の重役になりましたが、サラリーマン生活に脱落して、いつしか世を捨てて、まったくの一人暮らしをしました。断食にも似た状態で1926(大正15)年4月7日に41歳で亡くなりました。孤絶の俳人は、須磨寺太子堂のお堂で一日中誰とも会わずに影のように蝶の舞っているのを見ています。深い孤独の安らぎと寂しさを感じる句ですね。晩年2年足らずのうちに多くの秀吟を生みました。
作者おざき・ほうさいの紹介は、2005年1月28日を参照。
この句は、1926(大正15)年刊行の句集「大空」に所収されています。
作者おざき・ほうさいの紹介は、2005年1月28日を参照。
(出典:大岡 信著「続 折々のうた」、岩波新書、1981年刊)
・今日は、いい天気。神奈川県知事、県議会議員選挙の日。入れるべき政党、候補者も見当たらないのですが、県民の一人ですから投票に行って来よう。

投稿者 m-staff : 2015年04月12日 09:37

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