[2015年04月16日]

桃の花活くるうすべり敷きにけり

皆吉爽雨(1902〜83)

桃の花が春の季語。白桃、緋桃、源平桃、桃畑、桃林、桃園、桃見、桃の村、桃の宿なども同意の季語です。
桃の花は、葉に先だって咲き始める淡紅色の五弁花で、蕊が長く、鄙びた優しい姿をしています。梅や桜に比べて花が大きく、白い色の白桃や濃紅色の緋桃、紅白を咲き分けの源平桃もありますね。
木に咲いている桃の花は美しいのですが、一枝か二枝を壺や籠に活(い)けられたものもまた実に美しい。ただし、蕾は丸くて重いから時に枝からこぼれます。
この句では、そのこぼれた蕾を、あとでまとめて掃除するためにあらかじめ「うすべり」を引いておきます。「蕾」という言葉も「こぼれる」という言葉も使わずに表現しているところに上手さを感じますね。
作者みなよし・そううの紹介は、2005年4月30日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・昨年の今日、「韓国・セウォル号」が沈没し、死者行方不明者304人の事故から1年が過ぎました。報道によると、事故の真相究明が進まずに韓国社会に深い傷跡を残しています。何より政府に対する信頼が薄れているのが気懸りです。日本も他山の石として、交通に対する安全対策に怠りの無いように点検すべきですね。

投稿者 m-staff : 2015年04月16日 09:07

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