[2015年04月28日]

古壺に挿して事なきフリージア

後藤夜半(1895〜1976)

フリージアが春の季語。香雪闌(こうせつらん)も同意の季語です。
俳句ではフリージアの香りはよく詠まれていますね。昔から親しまれている白い花は、清楚な感じがして特に香りが高く、日本では切り花として温室栽培がされているので、クリスマスから春まで盛んに出回っていますね。
アヤメ科の多年草。南アフリカ原産です。花壇や鉢植えでも栽培されて、晩春のころに咲きます。花の色は、白、薄い紫、黄色、紅などがあります。
この句は、「事なき」が何を意味しているか想像力をかきたてられますね。フリージアを古い壺に挿して「事なき」というのですから、きっと病人のお見舞いの花なのでしょう。危機から脱して快方に向かったと思いたいですね。
作者ごとう・やはんの紹介は、2005年9月6日を参照。
(出典:青柳志解樹著「俳句の花(上)」、創元社、2008年刊)
・今日も暑そうですね。昨日は北海道の帯広で℃30度を越す陽気、一体どうなっているのでしょうね。横須賀も暑かったのですが、相模湾の荒崎という海岸まで散歩の足を伸ばしてみました。海水に手を入れると「水温む」といった状態でした。

投稿者 m-staff : 2015年04月28日 09:02

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