[2015年04月29日]

人類の歩むさみしさつちふるを

小川双々子(1922〜2006)

つちふる(霾)が春の季語。黄砂、黄沙、黄塵万丈、霾(ばい)、蒙古風、つちかぜ、霾(よな)ぐもりなども同意の季語です。
霾と書いて、ばい、つちふると読みます。気象用語では、黄砂と言い、蒙古や中国北東部で砂が強風に吹き上げられて、上空の偏西風に乗って海を渡って日本列島にまで飛んできます。4月に多く、黄砂の日には日射量が相当に減少します。これは自然現象で仕方がありませんが、大気汚染のPM2.5は、環境規制をすれば量を減少できますね。
この句は、「人類の歩み」をただに進歩、成長と見るのではなく、地球の限界に多くに人々は気が付き始めました。進歩や成長が良いことづくめではなく幻影に気付き始めたのが現代ですね。作者はその大事なところを17音で知らせてくれます。
今日は、昭和の日。もともと昭和の時代には「天皇誕生日」でしたね。1989年1月7日に昭和天皇が崩御され、年号が平成になり、「天皇誕生日」が2007年から「昭和の日」になりました。それまでの「みどりの日」は5月4日に移行しました。
作者おがわ・そうそうしの紹介は、2005年2月19日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・「YouTube」で好きなドビッシーとラヴェルを全曲視聴。今度は旋律の美しいメンデルスゾーンに挑戦します。読書は、池澤夏樹にはまっています。

投稿者 m-staff : 2015年04月29日 08:53

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