[2015年05月01日]

人入つて門のこりたる暮春かな

芝 不器男(1903〜30)

暮春が春の季語。暮の春、末の春、春終る、春暮るる、春の暮行くも同意の季語です。
5月、それは1年中で一番良い季節。行楽のシーズン。黄金週間まっただ中。
この季語は、春が終わろうとすることで、春の日暮れではありません。春の過ぎゆく惜春の情趣が込められていますね。
この句のように、春が終わろうとするころに、いつもは何でもない門が「人が入って」、そのあとに物として急に浮かびあがるのは不思議な光景ですね。
この句は、1934(昭和9)年刊行の「不器男句集」に所収されています。原句は、「人いれて門塀(かどへい)のこる遅日かな」でしたが、推敲を重ねて掲句になったそうです。余計なものをできるだけ削り取って、平明な表現に徹していて、作者が満26歳で夭折したとは思われませんね。
今日は、メーデー。労働者が賃上げを頑張らなくても経営者が給料を上げざるを得ない不思議な時代ですね。
作者しば・ふきおの紹介は、2005年5月24日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・昨日、イチローが試合を決める第1号ホームランを打ちました。大男らに交って、少年のように喜んでいる姿を見ていると、こちらも嬉しくなります。それにしてもメジャーリーグの日本人先発投手がダルビッシュ、岩隈、和田、それに田中将大まで故障者リスト入り。先発は4日に1回、肩やひじに相当の負担をかけている証拠。

投稿者 m-staff : 2015年05月01日 09:37

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