[2015年05月13日]

竹の葉の散りぬるまぶた明りせり

岸田稚魚(1918〜88)

竹の葉の散りぬるが夏の季語。竹落葉、竹の葉の散る、笹散るも同意の季語です。
竹は、日本人の生活にかかわりの深い植物で、竹林の美しさは四季を通じて見飽きることはありませんね。
竹はイネ科であり、竹と笹に分けられます。筍が伸びるにつれて竹の皮が落ちるものを竹、落ちないものが笹です。初夏に新葉が生まれると、常緑樹と同じに古葉が落ちます。竹林は昼なお薄暗く、たくさんの数の竹落葉が厚く地面に散り敷いていますね。
この句は、今しも竹の落葉時、作者はその落葉の中に立ち、軽く目をつぶっています。その薄い瞼に気配してしきりに散る竹落葉。その閉じた瞼に感じる竹落葉の明るさを「まぶた明り」という言葉で表現しています。またこの時、作者は大事な友を失った思いを「散りぬる」という形で表しています。
作者きしだ・ちぎょの紹介は、2005年7月1日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・台風6号がどこかへ行ってしまいました。今朝は快晴で富士山が見えます。今朝6時13分に、岩手で震度5強の地震。4年前の東日本大震災の余震がまだ続いていますね。ネパールも大変ですが、気を付けましょう。

投稿者 m-staff : 2015年05月13日 09:57

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