[2015年05月15日]

花に朴人にはありし志

後藤比奈夫

花に朴(ほお)が夏の季語。厚朴の花、朴、ほほのき、ほほがしはのき、朴散華なども同意の季語です。
朴は、植物学的にはほおのきと言い、モクレン科の落葉高木。20メートルから30メートルにもなります。梢の頂に、黄白色九弁の大花を開きます。枝先に上を向いて咲くので、花は下からはなかなか見えませんが、香りがありますね。
この句で作者は、朴の花を見て、人が心に目指すものと同質な感じを持ちました。空間と時間を同じ次元でとらえて五感に感じるものはすべてにおいて写生と見ています。人が朴の花を見て抱く志(こころざし)を句にすることも新しい客観写生の方法と見ています。
今日は、沖縄本土復帰記念日。1972(昭和47)年5月15日、沖縄県発足。今の沖縄は、日本とアメリカが結託して二重の占領策を敷いていると言っても過言ではないでしょう。
作者ごとう・ひなおの紹介は、2005年3月23日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・ワーグナーを全曲視聴しました。音の洪水のようなワーグナーの歌劇や楽劇を、ナチスの連中が好きになったのがよくわかりました。人を陶然とさせる何ものかがありますね。そこで、次の全曲視聴は、ロマン派初期の「魔弾の射手」をはじめとする清澄なカール・マリア・フォン・ウェーバーにしました。

投稿者 m-staff : 2015年05月15日 09:12

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