[2015年05月19日]

筍の声か月下の藪さわぐ

西東三鬼((1900〜62)

筍(たけのこ)が夏の季語。たこうな、たかんななども同意の季語です。
俳句では、筍は夏の季語で、春に生える筍は「春の筍」と言って区別しています。
我が家では、筍はもう何度も食卓に上っています。今年も旬を楽しんでいます。最初に出るのは孟宗竹で、4月から5月が最盛期ですね。孟宗は形も大きくて、肉厚で柔らかく甘みがあります。最も遅く出る筍は「にがたけ」と言われて、苦みがあります。筍は朝堀のものがいちばんおいしくて、掘りたては、えぐみもなく生で刺身にして食べられます。竹は筍のときの太さで、それ以上生育することはありません。
この句には、幻想的な趣がありますね。月の下で、裏庭の竹藪に風が吹いて、まるで筍が声を出しているように聞こえています。
作者さいとう・さんきの紹介は、2005年1月18日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・直木賞作家の車谷長吉さんが17日に逝去、69歳。死因は、食べ物を喉に詰まらせての誤嚥性(ごえんせい)の窒息のため。俳人の久保田万太郎も死因も同じでした。彼とは交遊があり、よく横浜の妙蓮寺の家に下駄をはいた姿で遊びに来ました。その頃、小さかった二人の息子たちに、お土産として「グリコ」のお菓子を買ってきました。今でも40歳を過ぎた息子たちは「グリコのおじさん」と呼んでいます。安らかにお休みください。合掌。

投稿者 m-staff : 2015年05月19日 09:39

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/5177