[2015年05月20日]

風の百合雌蕊受粉のよろこびを

西島麦南(1895〜1981)

百合が夏の季語。鬼百合、鉄砲百合、鹿の子百合、白百合、姫百合、山百合、百合の香なども同意の季語です。
散歩をしていると、よそのお宅の花壇で、百合の多いのが目につきます。
ユリ科の多年草。野生種、園芸種ともに種類が多く、総称して百合と呼んでいます。花期は、5月から8月ごろまでと長く、花は大輪ですね。百合は世界各地に分布していますが、日本は、百合の王国と言われているほど多くの種類があります。
この句は、まことに珍しく植物の受粉を、雌蕊(めしべ)の喜びの姿から詠んでいます。その上に、風を受けて揺れる動く百合と言う見方から鮮やかに光景を写し取っています。雌蕊は雄蕊の花粉をたっぷり受けています。作者の感情がはじけていますね。
この句は、1983(昭和58)年刊行の「西島麦南全句集」に所収されています。
作者にしじま・ばくなんの紹介は、2005年6月26日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」、岩波新書、1995年刊)
・車谷長吉氏は、最後の最後まで、様々な逸話を残して逝ってしまいました。食べることが大好きで板前になって、そして誤嚥による死とは、神様も信じられないことをするものです。彼は小説よりも何しろ話が面白い男でした。合掌。

投稿者 m-staff : 2015年05月20日 09:48

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