[2015年05月21日]

緑陰や矢を獲ては鳴る白き的

竹下しづの女((1887〜1951)

緑陰が夏の季語。翠蔭(すいいん)、木陰も同意の季語です。
夏の暑い日に歩いていて木陰に入ると、爽やかな涼しさを感じます。梅雨の前でも入っても、木々は十分な太陽の光を受けて緑の色と葉に勢いが感じられます。木々の間からのぞく青空や木漏れ日のちらちらした動き、子どもたちの声、ベンチでの語らい、それに昼寝など、公園の緑陰は憩いの場になっています。
この句は、野外の弓道場でしょうね。緑陰の中、遠くに白い的が挑戦的に輝いています。的の真ん中へ矢が獲(え)られて音が鳴っています。すぐに光景が浮かんできますね。
今日は、小満(しょうまん)。万物しだいに長じて天地に満ち始めるという意味。蚕が眠りから覚めて桑を食べるようになり、麦の穂が伸びて田植えの準備が忙しくなる時期、そろそろ梅雨が始まりますね。
作者たけした・しづのじょの紹介は、2005年5月10日を参照。
(出典:辻 桃子著「俳句の草木」、創元社、2003年刊)
・御嶽山は昨年9月に噴火して死者・行方不明者が63人。長野県の災害対策本部では、そのうちの6人の行方不明の方々を7月に捜索するための準備に入ったそうです。このような時こそ、現在頂上付近はどうなっているのか、「ドローン」が活躍できるのではないでしょうか。

投稿者 m-staff : 2015年05月21日 09:36

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