[2015年06月01日]

葦青し風ひとひらも見のがさず

小林康治(1912〜92)

葦(あし)青しが夏の季語・青葦、青蘆原、葦茂るなども同意の季語です。
春の季語「葦の角(新芽)」も夏になると大きく伸びて、水辺に青々と茂るようになります。「青葦」は夏の季語。漢字では、蘆、葦、芦、葭などの字を使いますが、中国明代の書物「本草綱目(ほんぞうこうもく)では、芽だしのころが「葭」、若いうちが「蘆」、成長すると「葦」であるとしています。
この句は、葦の細長い若い葉がそよと吹く風にも嬉々として揺れる様子を捉えていますね。葉を言う「ひとひら」の言葉が、逆に風に使われて、繊細な語感を表しているのも面白い効果ですね。
この句は、1988(昭和63)年刊行の句集「存念」に所収されています。
今日は、更衣、各地鮎解禁日、気象記念日、電波の日、写真の日など、もろもろの記念日の多い日。
作者こばやし・こうじの紹介は、2008年8月1日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」、岩波新書、1990年刊)
・昨日は住んでいるマンションの年次総会。会社で言えば株主総会。いつも思うことは「マンションは人生の縮図」、色々な意見の人が住んでいるものだと感心します。

投稿者 m-staff : 2015年06月01日 08:53

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