[2015年06月06日]

くらければ障子をあけぬ額の花

大野林火(1904〜82)

額の花が夏の季語。額紫陽花、額草、額花も同意の季語です。
花は、中心の青紫色の小花を囲み、四角に胡蝶花が咲くので「額の花」と呼びます。額縁のように美しく見えますね。紫陽花の原種ですが、紫陽花よりも寂しく静かな宝石のような風情があります。
ユキノシタ科の落葉低木。各地に野生化していますが、暖地性で渓流の近くに多く、伊豆や三浦、伊豆七島に多く見られます。
紫陽花のように玉にならないで、たいらに咲きます。色は、初めは白ですが、だんだんと紅色が強くなります。
この句は、梅雨時期の暗くなるころに、部屋の障子をあけて、額の花が咲いているのをぼんやりと見ている作者の心情を花に託しています。
今日は、芒種(ぼうしゅ)。24節気の一つで、稲や麦と言った芒(のぎ)のある穀物を播く時期の意味。
作者おおの・りんかの紹介は、2005年6月13日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・地球の歴史の中で、14世紀半ばから19世紀半ばまでを寒冷の「小氷期」と呼んでいます。気象学者によると、小氷期は、気候が不規則に急変する時代で、このところの天候異変は、太陽活動の衰弱によるとされています(太陽の謎)。立花 隆「四次元時計は狂わない」(文芸春秋、2014年刊)

投稿者 m-staff : 2015年06月06日 09:50

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