[2015年06月09日]

ほうたるの闇に戻りし山頭火

穴井 太(1926〜97)

ほうたるが夏の季語。蛍、源氏蛍、平家蛍、蛍合戦、蛍火、初蛍、恋蛍なども同意の季語です。
この頃は蛍の姿を見ることがかなわなくなりましたね。農薬の使用や用水路の整備で蛍の生息する環境が大きく変化しました。もう10年も前に軽井沢で蛍の群れを見ました。
この句に登場する種田山頭火に次の句があります。
うまれた家はあとかたもないほうたる  山頭火
家を捨て、妻子を捨て、一所不在の旅に生きたのが山頭火。しかしながら心の中はどうでしょうか。現実には望郷の思いにさいなまれ、闇の中を進む日々でした。そのような俳人の苦悩を表したのがこの句です。
作者には、「山頭火の世界」という著書もあり、山頭火に思い入れを深くしています。
作者あない・ふとしの紹介は、2009年11月26日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・昨日午後、気象庁は関東甲信地方に梅雨入り宣言。手帳を見ると昨年の梅雨入りは6月5日。去年よりは3日遅い。女子サッカーW杯は、現在アメリカとオーストラリアが1対1で後半へ。この後は日本がスイスと対戦します。

投稿者 m-staff : 2015年06月09日 09:26

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