[2015年06月14日]

病葉の紅さしてゐて拾はれぬ

長谷川かな女(1887〜1969)

病葉(わくらば)が夏の季語。
夏の間、葉の盛んに茂っている中に、一枚、二枚と色が変わって落ちているものがあります。これを「病葉」と言います。
こうなるには様々な原因があります。茂りすぎて蒸れたり、病菌が葉の付け根に着いたり、虫が着いたりするためです。色が紅や黄に変わっている葉で、病葉とはさみしい語感ですね。「わくらば」は、邂逅(かいこう)という思いがけなくめぐり逢いの意味で和歌にも使われています。そこでは、偶然に見つけたときの驚きが主体になっています。
この句は、そのような病葉の中に、たまたま美しく紅変したものがあり、人がふと拾いました。病変が紅をさしていたために拾われたところに哀れさが漂いますね。
この句は、1963(昭和38)年刊行の句集「川の灯」に所収されています。
作者はせがわ・かなじょの紹介は、2005年7月30日を参照。
(出典:大岡 信著「第五 折々のうた」、岩波新書、1986年刊)
・W杯サッカー女子は、スイス、カメルーンに勝って第1次リーグ突破。次はエクアドル。それにしても4年前のダイナミックさはまだ出ていません。もっとシュートを打たなければ…。決勝リーグでは苦戦は免れませんね。

投稿者 m-staff : 2015年06月14日 10:04

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