[2015年07月11日]

滴りのあまたの音の一つ澄む

大橋櫻坡子(1895〜1971)

滴りが夏の季語。山滴り、巖滴りも同意の季語です。
山道の崖や岩の隙間から、自然ににじみ出た水が岩肌や苔などを伝って滴り落ちている状態やその水のことを言います。これはいかにも美しく涼しげですね。掌などで受けて飲み、のどの渇きをいやして満喫します。この季語は、みずみずしい視覚的な美しさに加えて断続的に滴り続ける音により一層涼味が増しますね。
この句は、それらの無数の滴りの音を聞きながら、中に一つだけ違って澄んで聞こえると詠っています。どのような音かは作者自身の心に聞いてみるしかありませんね。
作者おおはし・おうはしの紹介は、2006年2月16日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・昨日は11日ぶりに晴れてどこのベランダも洗濯物で一杯でした。今日も晴れています。しかし、台風11号が南の海で虎視眈々と日本列島をにらんでいますね。その動向に注意しましょう。

投稿者 m-staff : 2015年07月11日 09:47

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