[2015年07月12日]

全山の一樹一石送り梅雨

深見けん二

送り梅雨が夏の季語。返り梅雨、戻り梅雨も同意の季語です。
この季語は、梅雨が明けるころになって、また強い雨が降ることを言います。梅雨を送り出すような雨、早く梅雨が上がってくれ、梅雨を送り出したいという願望が感じられますね。強い雷鳴などを伴うと一層送り梅雨の感が深まります。いったん上がったかと思うような時にまた雨が降り出すとがっかりしますね。返り梅雨、戻り梅雨は、北上した梅雨前線がまた戻り、ためらっているときの梅雨時の現象です。
この句の全山は、すべての山ではなく、一つの山全体の樹のひとつ、石の一つに、梅雨時に遅れた送り梅雨がまた激しく襲い掛かっていると詠っています。漢詩のような趣がありますね。
作者ふかみ・けんじの紹介は、2005年3月31日を参照。
(出典:角川学芸出版編「角川季寄せ」角川学芸出版、2014年刊)
・昨日から第97回全国高校野球選手権神奈川大会が開幕しました。大会への出場校は186チーム、愛知県に続いて全国第2位。しかし、このところ神奈川のレベルは落ちています。この中からたった1校だけ甲子園へ。敗者は185チーム。考えるまでもなく残酷なゲームです。

投稿者 m-staff : 2015年07月12日 09:01

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