[2015年07月21日]

大の字に寝て涼しさよ淋しさよ

小林一茶(1763〜1827)

涼しさが夏の季語。涼気、涼風、夏のほか、朝涼、夕涼なども同意の季語です。
この句は、1813(文化10)年、51歳の時の作品。江戸の漂泊者ではなく、信州柏原の俳諧寺一茶となっています。長い間、継母や義弟と争っていた父の遺産問題が決着し、一茶が郷里に定住した後の作品です。
作者は、独身の気楽さから、誰に遠慮もいらずに、大の字に寝て涼しさを味わいます。この「涼しさ」には、安堵の気持ちと満足感が込められています。しかしながら、それを分け合う人はまだいません。「淋しさ」という、どうしようもない孤独感がこの句には込められているように思います。
作者こばやし・いっさの紹介は、2005年3月27日を参照。
(出典:「新訂 一茶俳句集」、岩波文庫、1997年刊)
・今朝は、黒い富士山が見え、頂上付近の8合目には雪が見られます。それにしても、あのグローバル企業の東芝が「利益の水増し」とは、一体どうなってしまったのでしょうか。先人の苦労を一気に欠く今回の事件は「日本的経営の弱点」を露呈しました。抜本的な改革が望まれますね。

投稿者 m-staff : 2015年07月21日 09:26

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