[2015年07月28日]

炎天下貌失ひて戻りけり

中村苑子(1913〜2001)

炎天下が夏の季語。炎天、炎気も同意の季語です。
空を仰ぎ見ることもかなわないほど灼けつく真夏。太陽は白光を放ち、姿のあるものは地上にはっきりとその姿を落とします。このような光景は、中国古来の伝承による夏をつかさどる「炎帝」を思い浮かべます。有無を言わせないような強烈な印象が俳句に多く使われています。
この句は、外へ出かけて家に帰ってきたとき、ふと鏡に映った自分の
貌(かお)が常の自分ではないような気がして驚いたという気持ちを詠っています。貌を失ったような気持ちという表現で炎天の凄さが伝わってきますね。
作者なかむら・そのこの紹介は、2005年3月25日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・高校野球の神奈川大会は、今日が決勝戦。下馬評通りの東海大相模高校と渡辺監督の「最後の夏」を賭けての横浜高校。誰が見ても相模が優勢ですが、横浜の選手が奇跡を起こせるか注目です。勝っても負けても汗と涙ですね。

投稿者 m-staff : 2015年07月28日 09:38

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