[2015年08月30日]

一本の木あり野分をまともにす

寺山修司(1935〜83)

野分が秋の季語。野わけ、夕野分、野分晴、野分立つ、野分中、野分後、野分雲なども同意の季語です。
今は台風15号、16号が去って、次の台風を待っている状態ですね。古くは台風という言葉が無くて、草木を吹き分ける秋の強風を野分と言って、その風が吹くことを「野分立つ」と言いました。この野分という言葉は、船乗りや漁師の観察から生まれました。現在は、颱風と言えば雨を伴うのですが、野分は風だけです。野分の去った後は天気がからりと晴れて、秋草や垣根の倒れる哀れな情景とともにさっぱりとして爽涼感だけが残ります。
この句は、丘の上にある一本の木が野分をまとも受けても敢然としている様子を捉えていますね。
作者てらやま・しゅうじの紹介は、2005年5月6日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・半島のいづこの浜の花火かな  風伯
昨晩は武山駐屯地から打ち上げる横須賀市西部地区の花火大会。3,000発の花火をベランダから存分に楽しませてもらいました。毎年、これで夏の季節も終わりという印象を持ちますね。

投稿者 m-staff : 2015年08月30日 09:44

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