[2015年09月07日]

蜩や暗しと思ふ厨ごと

中村汀女(1900〜89)

蜩(ひぐらし)が秋の季語。かなかなも同意の季語です。
私のところは山が近いせいか、朝から一日中、蜩の鳴く季節になりました。一種哀調を含んだ声は涼しげで、どこかさみしげに聞こえます。涼しい山地では日中でも聞かれますが、おもに明け方や夕刻に鳴きます。かなかなかなと鳴くので「かなかな」とも言われます。声の涼しさや寂寥感が秋を感じさせます。蝉の鳴き声の中で一番美しいと言ったのは小泉八雲です。
この句は、女性でなければ詠めない句ですね。厨(くりや)ごとは、台所仕事のこと、毎日同じような仕事を作者は「暗し」と表現しています。蜩の声の特質を見事に浮き上がらせています。
作者は、家庭生活のおける日常の俳句で婦人層の共感を得て、女流俳句を定着させました。
この句は、1994(昭和19)年刊行の「汀女句集」に所収されています。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」、講談社、1993年刊)
・野球の第27回U18ワールドカップの決勝戦は、西谷監督の疑問の采配と選手のミスで惜しくも準優勝で終了。なぜ小笠原選手をキューバ戦ではなく決勝戦で使わなかったか。なぜバッティングのタイミングがずれていた清宮選手を決勝戦で使ったか。などなど悔しい気持ちでいっぱいですが、それでも選手はよくやりましたね。ご苦労様。

投稿者 m-staff : 2015年09月07日 10:13

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