[2015年09月10日]

花鳥風月虫を加へてゆめうつつ

手塚美佐

虫が秋の季語。虫の声、虫の音、虫時雨、虫の秋、虫の闇、昼の虫、残る虫、すがれ虫なども同意の季語です。
俳句でいう虫は、秋に鳴く虫のこと。蝉は除いて、草むらで鳴く虫を指します。大別すると二つに分かれます。野趣のある声は、きりぎりす、うまおい、くつわむしなど。味のある声は、こおろぎ、すずむし、まつむし、かんたん、くさひばり、かねたたきなど。鳴くのは雄の役割、
この句のように、自然の美しさを代表するのが「花鳥風月」。それが転じて、それらの風物を観賞したり、詩歌や絵画の素材にする風流韻事を「花鳥風月」という場合もあります。ここではそれに「虫」を加えて風流の遊びにしたのが面白く感じます。世の中はだんだん夢を失っていますが、夢と現の間にあるのが「花鳥風月」なのかもしれませんね。
作者てづか・みさの紹介は、2008年1月17日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・気象庁は、10日朝、栃木、茨城地方に「大雨特別警報」を発令。各地で川の水位計がどんどん上がっています。氾濫危険水位を超えないように祈るばかりです。横須賀は、朝から雨が降り、雷が鳴っています。

投稿者 m-staff : 2015年09月10日 09:24

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