[2015年09月12日]

歩をゆるめつつ秋風の中にあり

清崎敏郎(1922〜99)

秋風が秋の季語。秋の風、金風、爽籟(そうらい)、風さやかなども同意の季語です。
秋の風は、西南から西の風で、少しずつ冷たさが加わって行きます。中国古来の五行に充てて金風、色では白い風(素風)と言われます。夏から冬にかけての季節風の変わり目なる風ですが、大陸方面からの風であることは肌で感じられますね。
この句で作者は、ふらりふらりと歩んでいます。秋風も定まった方向に吹きませんからたゆたうしかありません。句の前書きには「折口信夫先生逝き給ふ」とあります。かけがいのない先生を失った悲しみが伝わってきますね。
作者きよさき・としおの紹介は、2006年3月16日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・鬼怒川という名前は、鬼が怒っていると書きますね。何やら自然が怒って人間を懲らしめているように見えます。今回の災害は、記録的な豪雨と言いながらもまたしても「人災」と思われます。堤防決壊の原因を調査して、再び繰り返さない対策が求められます。気象庁の発令する「大雨特別警報」の「特別」の意味が不鮮明。ここは「全員避難」とでもすべきです。

投稿者 m-staff : 2015年09月12日 09:07

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