[2015年09月19日]

独房に林檎と寝たる誕生日

秋元不死男(1901〜77)

林檎(林檎)が秋の季語。紅玉、国光、インド林檎、ふじ、林檎園なども同意の季語です。
いま、我が家で食べているのは「青森産サンつがる」です。いささか小ぶりですがよく実が締まっています。
林檎は年中、店頭に並んでいますが、秋のものは味や香り、滋養などあらゆる面で優れています。日本では明治時代以降に作られるようなり、酸味の強い紅玉から国内生産の半分を占める「ふじ」、蜜折りの「サンふじ」など様々な種類がありますね。
この句は、刑務所の中の独房で迎えた誕生日に様々な思いを胸に秘めて林檎を食している作者の姿が見えますね。
作者は、1941(昭和16)年、治安維持法による俳句事件で2年間の獄中生活を経験しています。
作者あきもと・ふじおの紹介は、2005年4月24日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・安保法案は、19日午前2時18分に参議院本会議で可決しました。
シルバーウィークの今日は横浜で句会です。

投稿者 m-staff : 2015年09月19日 08:57

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