[2015年11月10日]

天に水流るるごとし鶴翔くは

吉野義子(1915〜2010)

鶴が冬の季語。田鶴、真鶴、鍋鶴も同意の季語です。
日本で見る鶴は、留鳥の丹頂、冬鳥の真鶴、鍋鶴がほとんどですね。真鶴は全長が1メートルを超え、鍋鶴はそれよりも小さく、体は灰褐色か青褐色。真鶴は真の鶴という意味。鍋鶴はなべ底のように黒いことからこの名前が付きました。
この句は、鶴が飛ぶときに首も足も真直ぐ前後に伸ばし、ゆっくりと羽ばたきます。そしてしばしば滑翔します。これを作者は眺めて、天に水が流れて、そこを泳いでいるかのように見たてたとところに面白さがあります。これを見ると、大昔には、鶴は水中を泳いでいたとも想像されます。「翔く」は「かく」と読みます。大きな発想の句に仕上がっていますね。
作者よしの・よしこの紹介は、2007年7月28日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・「ミャンマーの危うい民主主義」。アウンサンスーチー氏の野党・国民民主連盟(NLD)が総選挙で勝利。しかし、頑迷な軍部とうまくやって行けるのでしょうか。心配ですね。

投稿者 m-staff : 2015年11月10日 09:35

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