[2015年11月18日]

座について庭の万両憑きにけり

阿波野青畝(1899〜1992)

万両が冬の季語。
冬になって青い実がだんだん染まってきて紅くなる植物に千両、万両があります。やぶこうじ科の常緑小低木。
万両は、千両よりも実が大きく紅の色が少しくすんでいて重々しく感じられます。また、葉の緑も濃くて豊かに見えますね。夏には白い小花を枝先に開きます。冬になって実は赤く熟しますが、春になっても落ちることはありません。なお、千両は葉の上に実をつけますが、万両は葉の下に垂れるという違いがありますね。
この句は、実のついた万両のことが座について心を落ち着けた人に取り憑いて、座にいる間中にその実のことに心惹かれていると詠っています。というのは、万両だからかもしれません。取り付かれながら庭の冬のさびた玉の実に作者の注意が行っています。
作者あわの・せいほの紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・パリの同時多発テロは、ベルギーにテロリストの本拠地があるという報道には驚きましたね。ヨーロッパは地続きのうえに、EU間はパスポート無しで往来できますから、警備は大変です。まだまだおかしな事件があることでしょうね。

投稿者 m-staff : 2015年11月18日 09:17

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