[2015年11月29日]

冬ざれやものを言ひしは籠の鳥

高橋淡路女(1880〜1955)

冬ざれが冬の季語。冬され、冬ざるるも同意の季語です。
ものみな荒れ果ててもの寂しい冬の情景を言います。草木が枯れるだけでなく、海も山も、また建物もすべて荒れた様子を見せます。それらの風物とその荒れた寂れ方の進む季節を指して言います。
この句は、荒涼たる冬の一日、しんと静まりかえった家の中で、九官鳥でしょうか、時々ものを言っています。飼い主には語るべき相手もなく、黙然として冬の中にいます。作者は若くして寡婦になり、一児を育てて自活し、再婚はしませんでした。
この句は、1937(昭和12)年刊行の句集「梶の葉」に所収されています。
作者たかはし・あわじじょの紹介は、2006年6月4日を参照。
(出典:大岡 信著「続 折々のうた」、岩波新書、1981年刊)
・フィギュアスケートのGPシリーズNHK杯で、羽生結弦選手は世界最高得点で優勝。史上初の快挙。びっくりぽん。見ていて痺れましたね。

投稿者 m-staff : 2015年11月29日 09:28

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