[2015年12月04日]

凩や馬現れて海の上

松澤 昭(1925〜2010)

凩(こがらし)が冬の季語。木枯も同意の季語です。
俳句の世界で、凩という季語はよく使われます。冬になれば間違いなく吹く風で、北西よりの季節風。風の名前も木を枯らすというところから付いており、また木嵐が転訛したものと言われています。
与謝蕪村の秀句を紹介します。
こがらしやひたとつまづく戻り馬  蕪村
凩や何に世わたる家五軒
凩や広野にどうと吹きおこる
木枯や鐘に小石を吹きあてる
こがらしや畠の小石目に見ゆる
この句の馬が海の上に現れたというのは驚きですが、現実の景色ではありません。しかし、凩と馬と海が構成されることで新たな景色が生まれましたね。心象俳句の典型です。
今日から人権週間。10日まで。
作者まつざわ・あきらの紹介は、2007年1月20日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・昨晩から強烈な風が吹いています。5日にかけて、北日本から北陸では非常に強い風が吹くようですね。ベランダから見える相模湾は白い波が立っています。

投稿者 m-staff : 2015年12月04日 09:35

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