[2015年12月06日]

過去は運にけふは枯野に躓けり

鈴木真砂女(1906〜2003)

枯野が冬の季語。枯野原、枯原、枯野道、枯野宿、枯野人、朽野(くだらの)なども同意の季語です。
冬になって、あたり一面に生い茂っていた草木も枯れて、虫の音も絶えた蕭条とした野原を言います。芭蕉が「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」と詠ってから、俳句を作るものにとって特別な意味を持つ季語になりました。
同じ作者に次の句があります。
ふるさとや枯野の道に海女と逢ふ  真砂女
作者の故郷は、千葉県の鴨川です。
この句は、1994(平成6)年刊行の「都鳥」に所収されています。
作者88歳のときに出版されました。俳句が生活に密着した境涯に達していますね。この句の「過去は運に」は、かつて経験した恋の在り様を表現しています。それに対して「枯野に躓(つまず)く」は、不思議な笑いをもたらします。「かろみ」に心境というべきでしょうか。
作者すずき・まさじょの紹介は、2005年1月16日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」、岩波新書、1995年刊)
・スピードスケートの女子W杯第3戦の団体パシュートで日本はオランダに勝ち優勝。スキー、ノルディック複合で渡部暁斗選手が第2位。頑張ってますね.。

投稿者 m-staff : 2015年12月06日 09:51

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