[2015年12月07日]

紅の花枯れし赤さはもうあせず

加藤知世子(1909〜86)

紅の花枯れしが冬の季語。
この句の前書きには、1955(昭和30)年初冬、尾花沢とあります。
夫の俳人、加藤楸邨とともに芭蕉ゆかりの最上盆地の尾花沢に行ったときに、枯れたまま茎の先に残っている紅花を見たときに作られました。このような状態を見た瞬間にひらめいたのでしょうね。何気ない句のように見えますが、含んでいる内容には感心させられます。たしかに、枯れた紅花には役割を終えているように見えます。しかし、この紅花には人生が見えます。作者の心境がほろと伝わってきます。
この句は、1962(昭和37)年刊行の句集「朱鷺」に所収されています。
今日は、大雪。「暦便覧」には、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」とあります。
作者かとう・ちよこの紹介は、2005年7月4日を参照。
(出典:加藤知世子著「加藤知世子全句集」、邑書林、1991年刊)
・探査機「あかつき」は、金星軌道への再挑戦を開始しています。成否には、しばらく時間がかかると言われています。関係者は予算獲得のために躍起ですね。東京五輪のエンブレムは今日が締め切り。

投稿者 m-staff : 2015年12月07日 09:30

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