[2015年12月08日]

どれもどれも寂しう光る小蕪かな

渡辺水巴(1882〜1946)

小蕪が冬の季語。蕪、かぶら、かぶらな、すずななども同意の季語です。
蕪は、大根と同じアブラナ科の1年草、または越年草。主に、根を利用する野菜で、漬物、酢漬、煮物などにします。根は球形、扁平球のものが多いが大根に似て長いものも見かけます。外側の色は、白、赤、紫、黄などもありますね。小蕪のように年中出回るものがありますが、普通は9月ごろに種をまいて間引きしながら11月から12月にかけて収穫しますね。
この句は、小蕪に焦点を当てて、収穫したものどれもが寂しく光るように見える、と作者の心象風景を句に仕立てています。
今日は、1941(昭和16)年、太平洋戦争の開始日。日本時間午前2時、日本陸軍、マレー半島に上陸開始。午前3時半、日本海軍、ハワイ真珠湾急襲開始。午前4時半、野村大使、米ハル国務長官に交渉打ち切りを通告。対米英宣戦布告。あれから74年も経ったのですね。
作者わたなべ・すいはの紹介は、2005年2月4日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・今年は戦後70年、昭和史に関する本を多く読みました。特に戦後の占領期の日本において、「昭和天皇」は、良きにつれ悪しきにつれ、マキアヴェリスト(権謀術数者)でしたね。米国との同盟関係や沖縄問題で明確に表れています。

投稿者 m-staff : 2015年12月08日 09:19

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