[2016年01月13日]

橙や火入れを待てる窯の前

水原秋櫻子(1892〜1981)

橙(だいだい)が新年の季語。橙飾る、代々も同意の季語です。
この季語は、歳時記によっては、秋、冬、新年と区別されていますね。
ここで取り上げるのは、子孫繁栄を願って、正月のお飾りに用いるためです。
橙は、柑橘類の一種で、インド、ヒマラヤ地方が原産地。夏に白い花をつけ、冬になって実が熟して黄色になりますが、もがないでいると青くなり、黄色・青色と繰り返すので「回春橙」と言われます。また、「代々」と書いて、縁起を祝い、正月に、供え餅、注連飾りなどに飾られますね。
この句は、火入れを待っている窯の前に、橙が置いてあって、うまく焼き物が仕上がるようにという願いの気持ちが込められています。
同じ作者に次の句があります。
橙や伊豆山権現雲を垂れ  秋櫻子
熱海市にある神社で、源頼朝以来武家が尊信しています。
作者みずはら・しゅうおうしの紹介は、2005年1月17日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・10日にデビット・ボウイが亡くなりました。映画「戦場のクリスマス」の演技は強烈な印象を残しましたね。地球外の星から飛来したヒューマノイドのように、多くのロック・ファンを魅了した彼は自分の星に帰って行きました。69歳、合掌。

投稿者 m-staff : 2016年01月13日 09:56

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